バンコクでは中小零細企業が商材を広めようとすると、まずはフリーペーパーへの広告出稿をやってみているところが多いように思う。多くの日本人が手にとり、パラパラとページを捲っていくと広告が目に飛び込んできて、認知や問い合わせに繋がる。これは、ひとつの方法として悪くないが、ここでお勧めしたいのは、Google広告というサービスにある。
気軽に低価格から利用できるオンライン広告
以前のGoogle Adwordsから2018年の7月よりGoogle広告に名称を変えた同サービスのことをよく知らない方に説明すると、例えばあなたがホームページを作りたいと考えているので、Googleで「バンコク ホームページ制作会社」と検索するとします。
検索結果1位の上に緑色の「広告」という文字の付いた検索結果が並ぶので、検索結果の順位が思うように上位に来ていない場合でも、1ページ目に検索結果を表示させることができるようになります。これがGoogle広告です。
ホームページを上位表示させるための「SEO対策」という言葉は聞いたことがあると思います。Google広告もSEO対策のひとつです。このGoogle広告をおすすめしたい理由は、下記の通りです。
- 能動的に検索をしている利用者に広告が届く
- 低価格から広告が出せる
- 広告の反応が数字で見られる
- 広告の反応を見ながら、サイトの改善がしやすい
能動的に検索をしている利用者に広告が届く
先の例で見ても分かるように「バンコク ホームページ制作会社」のキーワードで検索をしている人に広告が表示されるので、顧客に繋がる可能性が高い、マーケティングで言うところの、いわゆる顕在層とコミュニケーションを開始できます。大手企業と比べて名前の無い中小企業の場合、商材を見つけてもらうのは簡単ではありませんから、興味のある利用者に自社の商材を見てもらうことができる。これは重要で有用なポイントです。
低価格から広告が出せる
会社によっては、営業パーソンが顧客獲得の主な手段で、オンライン・マーケティングを考えた、広告予算を用意していない所も少なくないかもしれません。そうであれば、試しに少ない金額からはじめて見ると面白いと思います。仮に3,000バーツを広告費用に設定したとします。
Google広告の費用計算は1クリックが◯◯バーツなので、クリックされなければ費用は発生せず、予算を超えると広告が表示されなくなる、という具合です。
クリック単価はキーワードによって異なりますが、ここでは仮に1クリックが15バーツのキーワードを設定したとします。
- [月の予算] 3,000バーツ ÷ 30.4日(Google広告では1ヶ月を30.4日で計算)= [1日の予算] 98.6バーツ
- [1日の予算] 98.6バーツ ÷ [クリック単価] 15バーツ = [1日の最大クリック数] 6.5回
- [1日の最大クリック数] 6.5回 x 30.4日 = [月の見込みクリック数] 197.6回
大まかな計算でも月に3,000バーツの予算で約200回の、顕在層と思われる利用者からの流入を見込めます。
広告の反応が数字で見られる
フリーペーパーの広告と比べて、オンライン広告が勝っている大きなポイントだと思います。広告の反応を様々な数字として取得することができます。
広告の表示回数、クリック数はもちろん、キーワード毎に費用が分かります。Google広告では広告文を複数用意するのが一般的ですが、どの広告文がどれだけクリックされているかも分かり、広告の品質もGoogleで評価をしてくれるので、広告を数字が良くなるように改善していくことができます。
広告の反応を見ながら、サイトの改善がしやすい
Google広告では、広告からのリンク先のページが、広告の内容と関連した内容になっているかも評価してくれます。さらに、そのページが似たような商材を扱うページと比べて、良いか悪いかも教えてくれるので、ホームページの改善も視野に入れていくことができます。
また、広告の目標を「問い合わせの有無」に設定した場合で、ページへの流入が多くなってきたにも関わらず、問い合わせにつながっていない場合、ページ内の導線や言葉の使い方または、インターフェイスの見直しなどへも考えが及びます。
おわりに
Google広告は実際にはじめてみると、検索キーワードと広告文の関係、広告からのリンク先ページをどう関連付けるかなどのテクニックや広告のアップデート作業が必要になりますが、その辺りはあとで考えるとして、まずはオンライン・マーケティングによってどういった反応があり、それによって自分側がどのように変わり、その先にどういう手を打っていくか、ということを体験するための第一歩としては、気軽に導入できるものと思います。
タイ人向けに広告を出していくのもおすすめです。クリック単価は2〜3分の1くらいになるキーワードもあるので、費用の面での気軽さもあり、クリック数もぐんと上がります。ウェブでの集客がうまく行っていないのであれば、Google広告の導入からはじめてみるのを検討してみはいかがですか?
Google広告を使って、御社の商材を必要としている人に知ってもらいましょう。
Google広告では、性別、年齢、世帯収入などでセグメント調整を行いながら、商材にあったターゲットに広告を配信します。また広告文とリンク先であるランディングページ(LPページ)とのキーワードを一致させておくことで広告の品質スコアを高めます。せっかくのWEBサイトも見られなければないのと同じですから、デジタル広告出稿をお考えのマーケター様、お気軽にご相談ください。