これからWebサイトを持とうと考えているあなた、また既にお持ちであるとか、既に持っているけれども、新しいものに作り変えようと考えているあなた、もしくは制作会社を変えようと考えているあなた。そういう皆さんが考えることのひとつに、保守管理って何? Webサイトの運用って必要なの? ということがあるでしょう。
プロにお願いしたいと言う人がいれば、節約したいし自分でやれるので制作だけをお願いします、という人もいる。いったいどうするのが良いのか?

そもそも運用・保守管理って何をするの?

ひとつには公開されたWebサイトが問題なく動くように維持をするという事が挙げられます。せっかく公開したWebサイトが管理の不備により、機能しなくなるような事の無いよう正常な状態を保ちます。

Webサイトが完成してインターネット上で閲覧できるようになっただけでは、利用者があなたのWebサイトを見つけることは困難です。そこで利用者を集めるために、手を打つわけです。次にあげるものは実際に私どもで行ってきた、または行っている内容となります。

  • 継続的な情報を発信
    ブログのような形で、コンテンツ作りそれをSNSで拡散する。これは非常に大事なことで、Google検索での上位に表示させることへも大きな意味を持つ。
  • 事業やサービスの成長具合や状況にあわせて、Webサイトをアップデート
    Webサイトの公開後、訪問者の解析や時流にあわせて気づくこともあるので、その場に応じて、最適な内容にアップデートしていきます。例えば次のような内容が挙げられます。

    • 日本語とタイ語で公開し、日本語をトップページにしていたが、解析を追っていくとどうやら、タイ語ユーザーからの閲覧が圧倒的に多いようだ。では、タイ語をトップページに持ってくることにしよう。
    • タイ人集客に向けて、読ませるコンテンツを試みてきたが、どうやらタイ人は文章を読むことをしないらしい。「年間に8行しか本を読まない」というタイ人のあの冗談は、ただの冗談という訳でもないようだ。それでは、写真を中心に伝える方法に変えてみよう。
    • サービス内容が増えてきて、今のレイアウトだと見づらくなった。現状のサービスにあった見た目に作り変えよう。それに合わせて、ナビゲーション部分も調整しよう。
    • 言語切り替えのナビゲーションだが、国旗を使って表現しているが、考えてみると、英語を選択するのに、アメリカやイギリスの国旗を使うのってどうなの?オーストラリアの国旗だって良いはずだし、英語以外の言語を主な言語として、使っている民族だって住んでいるわけだし。国旗と言語は切り離して考えるべき、というもっともなことに気がついたので、さっそくそれを取り入れよう。
  • Webサイトの解析
    アクセス数やボタンのクリック数を取得して、次に挙げるWebサイトのアップデートに活かすします。実際にどのような使い方ができるかというと

    • ボタンの文言を「部屋の予約する」とすると利用者を圧迫するため「空室状況を見る」の方がクリック率があがるという仮説をたて、2週間ごとでクリック数を取得してより数の高い方を採用する。
    • 利用者から届く問い合わせの内容を整理し、集積していくと問い合わせ内容に傾向が見えてくるので、それを元にFAQページを作成。次からの問い合わせの際に、社内での対応時間を減らして、その分の時間を別に使ってもらう。
  • Webサイトの定期的なバックアップ
    月に1度サーバー上へ、3ヶ月に1度はローカルへ2重バックアップ。
  • ワードプレスの最新版へのアップデート
    世界の3割はワードプレスというシステムを使って作られているので、ウェブの事を幾らかご存知の方は、聞いたことがあるかもしれません。それだけ多く使われているだけに、セキュリティを安全に保っておく必要があります。数年前にはロリポップというサーバーが狙われ、ロリップ内でワードプレスを利用しているWebサイトが見られなくなるという事も起きました。
  • テスト環境の維持
    Webサイトやワードプレスをアップデートする際には、まずはこのテスト環境で作業を行います。それにより利用者への影響なく、内容や動作の確認を行います。
  • ドメインやサーバーの契約更新

運用・保守の内容は、それを行う会社によるので、制作を依頼する際には十分な確認をすることをお勧めします。バンコクには、ウェブ制作会社という触れ込みで事業を行っていながら、実のところ社内に制作能力がないというような会社も見られます。そういう会社に継続的なサービスを依頼することが得策かどうかは、一度よく考てみても良いでしょう。

お願いする? or 自分でする?

Webサイトをどのように使いたいのかが肝になると思います。

きちんとした状態を保ち、集客をして問い合わせや商品やサービスの利用に繋げたいのであれば、より上手にやれる所にお願いするのが良いでしょう。費用を抑えたいという考えが先立つ方が多いように思いますが、必要経費だと考えてみるのはどうでしょう? それは我々にとってのフォトショップやイラストレーターなどの制作ツールと同じで、いくらかの投資をして、それ以上のリターンを得られれば良い訳です。当然ながら、我々はそのための努力をしていきます。

自分たちでやっていくのだ、というのであれば、もちろんそれも良いでしょう。これは、不安を抱かせるために言うわけではないですが、おそらく運用していく中で、分からない事やうまくできない事、何が分からないのかが分からない、という事が出てくるでしょう。そういう事が続くと、どうしてもWebサイトの品質が落ちていきます。しかし、品質が落ちても結果が出ていれば、それはそれでオーケーだと思います。村上龍の「愛と幻想のファシズム」の中で、確かゼロという宣伝部か何かの男が「結果の出せる広告だけが良い広告で、それ以外は意味のない広告だ」みたいな台詞を言っていたと思います。

お願いするか、自分でするかの2択で考えでなくても、ここまでは制作会社にお願いして、ここからは自分たちでやる、というようなやり方で費用を抑えることもできるでしょう。いずれにしても、Webサイトは公開してからが始まりであり、良い結果を手にするためには、何らかのコストを払う必要があるということです。それほど遠く無い将来には、AIが代わりをしてくれる時もくるのだろうと思いますが、それはまた少し先の話。今をどうするか、ご一考くださいませ。

WEBサイトの保守管理と公開後の運用も積極的に行っています。

今やWEBサイトは企業のビジネスの助けとなる大切な存在となりました。そんなWEBサイトをウイルスの危険や不慮の事故から守るための保守管理と、定期・不定期での更新業務や分析と改善も承っております。ぜひ、お気軽にご相談ください。