お暑うございます。暑さ真っ盛りのソンクランは、水かけから避難して、どこかでひと息つこうってんで、思い入れのあるポカラやカルカッタも考えましたが、どうせ行くなら未だ行ったことのない場所にしようということでミャンマーを選びました。厳密に言えば、チェンマイからのタチレクには2度ほど入ったことがあるけど、あそこで見たのは女性や子供らが顔に塗ってるタナカくらいのものでビザランでしたから。

そんな訳でヤンゴン行きのチケットを予約して、情報収集を始めると、な、な、なんと、ミャンマーでも水かけは年中行事とのこと。それもタイよりも1日も多くも。 水かけ祭り もう後の祭り ここはひとつ楽しむつもり。

バゴーの涅槃仏

ミニマートに祀られている仏像と花

スーレーパゴダ内のろうそく

ヤンゴン国際空港からダウンタウンへ向かうタクシー。止まった信号の向かいの街頭スクリーンには、チョコレートのCM。銘柄なのか何なのか、『Democracy』の文字が大きく映りCM終了。からのスーチー女史が何人かと連れたって歩く姿の映像に切り替わった。

街を歩いているとビリーに似た匂いがして、露店にはインドのよりも3倍ほどの大きさのビディが並ぶ。男たちは噛みタバコを嗜んでいて、道端に赤い唾をペッペッ、ぺっぺと吐いている。ドライバーは車内に専用のペットボトルを用意していて、その中に器用に赤い唾を吐いている。南アジア系の顔つきの人が多く、地図を広げて見てみればミャンマーの西の国境はインドと接しているんだから、インドってこんなに近かったっけ? 
同じくミャンマーの西側国境の下部分では、ロヒンギャ族で耳にするラカイン州がバングラデシュと接していて、タイ語で言うところのバンカラテーッを見てみれば、北と東西をインドに囲まれているという立地。これまたなんとも凄まじそうですな。

ダウンタウンの看板

スマホで経を読むおじさん

油の多いミャンマー料理

それにしてもビルマ語が全然分からない。次の5月でタイも8年になるので、タイ語はいくらか理解するけれども、こうやって言っていることが全然分からなくて、書いてあることを全く解さないというのは新鮮な体験でした。

バスの呼び込みの掛け声

路上の食堂で隣に座っていた店主と思われるおばちゃんの話し声

食堂ではおばちゃんのぶすっとした顔に迎え入れられたが、蒸した鶏肉を特製のソースとゴマ油で和えて、パラパラと玉ねぎをのせただけの料理が思いのほか旨く、そのことを伝えると顔をくしゃっとして笑い、食後にiphoneを耳元に近づけて、録音していた本人の声を聞かせると、また顔をくしゃくしゃにして笑った。

バスのナイスなドライバー

スーレーバゴダ前の広場での水かけ祭り

ミャンマー仏教での地獄の釜茹で

ミャンマー正月前日に遅くまで働く青年とコーヒーを飲む南アジア系の男性3人

ミャンマーにいた数日は快晴。ヤンゴンのストリートではバンコクと同じように子どもたちがジャスミンか何かで作った花飾りを売り歩き、バイクを1台も見ないヤンゴンの街では右ハンドル右側通行の車が軽快にクラクションを鳴らしまくり、車の荷台に乗る女性に手を振るタクシーの運転手、ミラー越しに目が合うとそいつが「ヘヘヘ」と笑い、タクシーが走る高架の壁には世界中どこでも見るようなタグのグラフィティがスプレーされていて、マンダレーとかネピドーとか何だかそそられる都市の名前があり、それは例えばシャングリラとかボボデュラッソとかはたまたサン・クリストバル・デ・ラス・カサスというような名前たちと同じように魅力的に響き、公衆トイレで1本からのバラ売りタバコに火をつけて久しぶりに空を見上げてみるとヤンゴンという都会でもいくつかの瞬く星が見えた。

ビルマで働いていたというジョージ・オーエルを思い出し「ビルマの日々」という本をクリックした。女性のベースボールキャップにロンジーというファッションに初めは違和感を持ったが、あまりにたくさんの女性が同じ出で立ちのためすぐに慣れた。男性はロンジーの腰のあたりに何かを挟むのが常のようで、携帯や財布や新聞のようなものを入れて、ポケット代わりに使っている。長距離乗り合いバンのドライバーの息子は、まだ5歳くらいかという年齢で、運転席の後ろに立ち、窓を開けて通行証のようなものを係の人間に見せると、その書類をロンジーの腰の部分にしっかりと収めて、開いている窓から頭を出していっちょまえの顔をして風を受けている。

ベトナムのより少し高い位置に座る路上のイスでネスカフェを何杯も飲み、福笑いや餅つきという現代の日本ではなかなか少なくなっただろう行事を子供時代には体験していたが、ここミャンマーではとにかくびしょ濡れになるという正月感の違いによって我々はどう変わるんだろうみたいなことを考えて、ネスカフェを淹れてくれたおとなしそうなおばちゃんは息子に両手を引っ張られて表に出されると、恥じらいを残しながら両手の人差し指を青い空に向けて立てて、テクノミュージックに合わせて体を揺らしはじめ、やはり青い空に良く映えるラスタカラーに星のマークのついた、どこかのアフリカの国を思わせるような国旗がミャンマーらしく思えてきて、タイで見かけるたくさんのミャンマー人のことはほとんど知らないが、ここで見るミャンマー人はそれが正月休みだからかとにかく明るく見え、ミャンマーで思いのほか深いひと息をつくことができた。

みんなよく眠る1

みんなよく眠る2

みんなよく眠る3

WEBサイト制作のことで、何かお困りではありませんか?

我々はただ作るだけでなく、マーケティングの知見と豊富な経験を惜しみなく使って、結果にこだわった制作を行います。WEBサイトのことでお困りの企業の担当者様、孤軍奮闘しておられる経営者様、まだバンコクで良いWEB制作会社と出会えていないのであれば、さあ、ぜひ、ごとうまさとし事務所までご相談ください。