マニーのことを考える。
何に使うか、どう使うべきか。
会社が安定してくるにつれ、スズメの涙程度のものではあるが、少しずつお金が貯まってくる。
こんな世の中だから、先にどんなことが起こるか分からないし、このまま置いておいたって良いわけだけど、それじゃあつまらない。
何か世のため、人のために使ってみようか。
ロックフェラーは貧しい頃から1割は寄付に使っていたという。
自分ではない人や事に身銭を切っていく。
それが何を生むのか。
寄付や投資をするというのも良いと思うが、幾らか勉強が必要になるので、
少し先までとっておいて、まずは僕自身の励みになっている人たちや
お世話になっている人たちに、贈り物をしよう。
その人の好みそうなものや、タイにちなんで金の指輪かなんかを。
先日タイ人との夕食の際に、こんな話をした。
「そう言えば、前国王の説いた『足るを知る経済(เศรษฐกิจพอเพียง)』という考え方があるけど、あれってどういうことだと思う?」
「他人をあてにせずに、自分の生活を保てるだけのお金を考える、みたいなことじゃない?」
「例えば、僕の会社に毎月書類を取りに来てくれるメッセンジャーがいて、彼とは良く話をするし、応援したいから金の指輪を贈ろうと思うんだけど、『足るを知る経済』には反するかね?」
「外れるだろうね。」
「これは感謝の気持ちと前向きな未来への贈り物だよ。自分の周りを明るくできれば、社会をいくらかでも良くできていることにもなるでしょう。」
「そうだけど、もしそうであれば、物を送る事でなくてもできるはずでしょう。その人は今度は、あなたの為じゃなくて、あなたの寄越す金の指輪のために仕事をするようになるかも知れない。」
「彼はそういう人じゃあないと思うから、贈りたいんだよ。」
「お金は人を変えるでしょうに。」
「うむ。」
その人や社会の事を思っていも、見方によっては目の前に人参をぶら下げることになってしまう。
日本からセカンドハンドの靴をアフリカへ寄付するということで送ったところ、近くの靴屋が職を失ってしまったという話も聞いた事がある。
双方の成熟が必要だ。
CAMPFIRE(クラウドファンディング)の家入一真氏は、
会社への面接時に「あなたは優しいですか?」という質問をするという。
一方バンコクのある経営者は「誠実にやると儲からないからなぁ」と言っていた。
前国王が亡くなられて1年が経ち、今月末に葬儀が行われる。
我々もそのうちに死ぬ。
マニーとどう付き合うか。
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