あなたは自身のタイ語レベルを上げるために、どんな勉強をしますか?
- 話す力を付けるのに、タイ人に向かって積極的に口を開く。
- 聞く力を養うため、タイ音楽やラジオ番組に耳を傾ける。
- 読む力の向上に向け、日本の漫画のタイ語版を手に取ってみる。
- 書く力の訓練に、タイ人とチャットを楽しむ。
色々な方法で、話す/聞く/読む/書く力を鍛えていることと思いますが、ここでは僕が実際に実践していた、タイ語の文章に磨きをかける勉強方法を紹介します。
Write like a Thai
僕がこのサービスを見つけたのは、今から5年前の2012年こと。
すでに最盛期は過ぎた頃であったmixiのタイ語コミュニティで見つけたのがきっかけでした。
高いレベルで日本語を理解するタイ人が、タイ語についての質問に答えてくれるというような内容だったと記憶しています。タイ語の勉強に熱心だった当時の僕は、ひどい事件を起こした政治家が開く公式会見に集まった記者のごとく、たくさんの聞かなければならない質問を抱えていたので、記載のアドレスまでメールを送りました。
掲示板に書かれていたように、いくつかの質問にも答えてもらった後に届いたメールが次のような内容です。
タイ語でのメールやりとりで、タイ語を勉強!というサービスにも興味がございませんか?
こうやって、タイ語でメール(あるいは、日記)を書いていただいて、私はタイ人っぽく自然に聞こえるように、添削させて頂きます。それに加え、弱点や問題などもコメントで指摘させて頂きます。
正年さんはタイ語がとてもお上手で、タイ人ならこういう時はどういうか、もう少し自然なタイ語を習えば、タイ人っぽく聞こえるようになれると思います。この指導サービスはとても勉強になると信じております。
このサービスの優れた点は、「タイ人っぽく自然に聞こえるように」ということを掲げているところにあると思います。「พยายามที่จะเลียนแบบสำเนียงของเจ้าของภาษาให้มากที่สุดเท่าที่ทำได้(できるだけ母国語を話す人間の発音を真似をしよう)」と言っていたAjarn Adam(アージャン・アダム)の言葉が思い出されます。
言葉には、その国の言葉が持つ癖があり、日本語を長く使ってきた僕らだから、やってしまいがちなタイ人の使うタイ語との違いが出てきます。例えば発音で言えば、日本人は有気音と無気音の違いを意識的に出してこなかったとか、ตัวสะกด(末子音)のงとนの音を区別しづらいなどが挙げられます。
逆にタイ人が日本語を発音すると『す』と『つ』の音や『し』と『ち』の違いを出しづらく、同じ様に韓国人も「ありがとうごじゃいます」みたいな発音になりがちです。
ここでの話はコミュニケーションをとるという観点から見れば、たいした問題ではありません。だから「พยายามที่จะเลียนแบบสำเนียงของเจ้าของภาษาให้มากที่สุดเท่าที่ทำได้(できるだけ母国語を話す人間の発音を真似をしよう)」なのです。「ありがとうごじゃいます」から「ありがとうございます」に変えていきましょう。
タイ語の発音に関しては、別の記事で紹介しています。
実際のサンプルを見てみよう
それでは、2012年3月8日から2012年9月25日までの間に行われた、実に65回に及ぶやり取りの中から、ひとつの例を見てみましょう。
ก่อนอื่นต้องขอโทษที่คำขอบใจซึ่งผมพิมพ์ไปเมื่อก่อน
ผมใช้คำขอบใจเพราะว่า ในหน้งเห็นคนใช้คำขอบใจ
ผมก็รู้สึกว่าถ้าใช้คำขอบใจ มันสามารถแสดงประโยชน์ที่เหมือนใช้คำ “นะ”
เลยผมใช้คำขอบใจกับแม่บ้านในอพาร์ทเม้นท์สักครั้งแล้ว
ทีหลังไม่ต้องใช้ดีกว่าแล้วก็รู้สึกว่าเวลาใช้คำที่จำได้ใหม่ควรสังเกตดีกว่า
อย่างไรก็ตามขอโทษกับขอบคุณนะครับคุณยูกิ
ส่วนเรื่องว่าโดนขโมยจักรยานอีกครั้งหนึ่งนะครับ
มันคันที่สองนะครับ โคตรซวยเลย
ซื้อจักรยานเพื่อประหยัดเงิน แต่ซื้อสองคันมาแล้ว
ยามบอกจะหาจักรยานมือสองไห้ผม ตอนนี้ผมคิดทำไงดีอยู่
このメールの前のやりとりで、”ขอบใจ ” という単語を使って、その使い方についてたしなめられた後の回なので、なぜ”ขอบใจ“という言葉を使ってみたのかの説明から始まり、2台目になる自転車を買ったが、それも盗まれたしまって散々だというようなことを、文章にしてみています。
今読み直してみると表現として十分でないところや、何を書いているんだか分からない箇所が見られますが、この文章を、タイ人っぽい表現に添削してもらいます。黄色の背景が修正後
ก่อนอื่นต้องขอโทษที่คำขอบใจซึ่งผมพิมพ์ไปเมื่อก่อน
ก่อนอื่นต้องขอโทษด้วยนะครับที่ใช้คำว่าขอบใจในเมลก่อน「〇〇という単語」ってタイ語で「คำว่า〇〇」といいます。
そして、เมื่อก่อนは「前に」という意味ですが、随分過去なのですよ。
少し前なら、「เมื่อก่อน」を使わなくて、「ก่อนหน้านี้」を使います。
でも、この文章は上のように言ったほうがいいです。
ผมใช้คำขอบใจเพราะว่า ในหน้งเห็นคนใช้คำขอบใจ
ผมใช้คำว่าขอบใจเพราะว่าเคยดูหนังแล้วเห็นคนใช้คำว่าขอบใจ正年さんの表現でもいいです。でも、もっと自然にいうなら、上のようになります。
ผมก็รู้สึกว่าถ้าใช้คำขอบใจ มันสามารถแสดงประโยชน์ที่เหมือนใช้คำ “นะ”
แล้วผมก็รู้สึกว่าถ้าใช้คำว่าขอบใจ มันคงแสดงออกถึงความรู้สึกเดียวกันกับคำว่า “นะ”「そして、それに」という意味の「แล้ว」を入れたほうがいいです。
そして、「ประโยชน์」は利益やメリットという意味なのですが、この文脈ではちょっと相応しくありません。添削文のように「表現」や「表情」という意味の単語を使いましょう。
เลยผมใช้คำขอบใจกับแม่บ้านในอพาร์ทเม้นท์สักครั้งแล้ว
ผมเลยใช้คำว่าขอบใจกับแม่บ้านในอพาร์ทเม้นท์ไปหลายครั้งแล้ว「ผม」は「เลย」の前に来ます!文型が→「主語+เลย+動詞」です。
「だから、僕は〇〇」という意味ですね。
そして「สัก」は数が決まってない時に使います。
「สักครั้ง」って「一度でも」という意味です。
例えば、「ลองกินดูสักครั้ง」といったら、「一度でも食べてみる。」という意味です。
ですので、この文脈には適切ではないです。
ทีหลังไม่ต้องใช้ดีกว่าแล้วก็รู้สึกว่าเวลาใช้คำที่จำได้ใหม่ควรสังเกตดีกว่า
ทีหลังไม่ใช้แล้วดีกว่า แล้วผมก็รู้สึกว่าเวลาใช้คำที่เพิ่งจำได้ใหม่ควรหัดสังเกตこの文章は間違いがありませんが、自然に言うなら、上のようになります。
「หัด」と「สังเกต」はよく一緒に使います。この文章では「注目してみるべき」という意味です。
อย่างไรก็ตามขอโทษกับขอบคุณนะครับคุณยูกิ
อย่างไรก็ตาม ขอโทษแล้วก็ขอบคุณนะครับคุณยูกิ「กับ」→と
「แล้วก็」→そして
この場合は「แล้วก็」のほうがいいです。
ส่วนเรื่องว่าโดนขโมยจักรยานอีกครั้งหนึ่งนะครับ
เร็วๆมานี้ ผมเพิ่งโดนขโมยจักรยานอีกครั้งหนึ่งครับ「ส่วนเรื่องที่ว่า〇〇」は前にもう話した話題をあげる時に使います。
「〇〇ということなのですが。。。」という意味です。〇〇のところは句や文章です。
単語の名詞だけなら→「ส่วนเรื่อง〇〇」だけです。自転車が強盗されたのは初耳の事ですので、
「ส่วนเรื่องที่ว่า〇〇」を使いません。それに、この間起こったことなので、「เพิ่ง」も入れたほうがいいです。
มันคันที่สองนะครับ โคตรซวยเลย
คราวนี้เป็นคันที่สองแล้วครับ โคตรซวยเลย「มันคันที่สอง」って動詞がないので、間違ってます。主語が指示詞じゃない場合は、述語が必要です。
上のように書いたほうがいいです。そして、「もう」という意味の「แล้ว」も入れたほうがいいです。
「โคตรซวยเลย」は自分や友達につかったら全然大丈夫ですが、目上の人には絶対に使わないでくださいね。
「โคตร」は丁寧ではないです。
ซื้อจักรยานเพื่อประหยัดเงิน แต่ซื้อสองคันมาแล้ว
ซื้อจักรยานเพื่อประหยัดเงิน แต่กลับต้องซื้อสองคันแล้วこの場合は「แต่กลับ」を使ったらいいです。「逆に。。」という意味です。
ยามบอกจะหาจักรยานมือสองไห้ผม ตอนนี้ผมคิดทำไงดีอยู่
ยามบอกจะหาจักรยานมือสองให้ผม ตอนนี้ผมกำลังคิดอยู่ว่าจะทำไงดี「どうしようかなと考えている」というのは上の表現が一番自然です。
いかがですか?
この添削文を読むだけでも勉強になる、という方もいるんじゃないでしょうか。
かなり丁寧に解説をしてくれているので、理解が深まります。
だって、始めなきゃ始まらないから
サンプルの中で、僕は前回の “ขอบใจ” に続いて、知ったばかりの “โคตร ” という単語を使ってみました。日本語でいうところの「超」という表現に近いという事は知っていたので、試しに使ってみると丁寧ではない、という説明をもらいました。
さて、丁寧でない、とはどれくらいの事をいっているのか?
このあたりの事を自分の感覚として持つのは、とても大切な事だと思います。
生活の中で使われる様子を見るにつれ、どの程度丁寧でないのか、どういう場面で使われるとか、どういうタイプの人が口にしやすいとか、そういった事が分かってくる。そうしてこそ、自分の言葉として、ある場面で使うのか、または使わないのかの判断ができるのではないでしょうか。
文章を書いてみる事で、より深いところでの考察に繋げることができます。
バイリンガルニュースのマミさんは言います。言語を学ぶ事で、思想も獲得することができる、と。
せっかくタイにいるのですから、タイ人の世界の見方をものにしていきましょう。
クン・クルー・ゆき from PickupThai
終わりに、このサービスを提供しているゆき先生についてです。
タイ語の辞書や書籍と同じように、このサービスを持っておくのは、あなたのタイ語レベルをあげるのに、きっと役立つことでしょう。
- 名前
ゆき先生 - 出身
タイ、バンコク - 学歴
チュラロンコーン大学、東京外国語大学 - 職業
外国語としてのタイ語教師 - タイ語能力
ネイティブ - 日本語能力
日本語検定1級 - タイ語教師の経験
2008年から(約9年間) - 他の言葉
英語、フランス語
タイ語が上手になるために、タイ語をいっぱい使ってみることが一番大事です!
そして、チェックしてくれる人がいれば、習得がさらに早くなります。メールや日記を書いている最中に、この文章はタイ人ならどういうのかな?
という時がしょっちゅうありませんか?私はみなさんのタイ語のアドバイザーになります。
安い料金で、みなさんのタイ語で書いた日記や手紙・メールのタイ語を添削させていただきます。それとともに、弱点を指摘し、誤用について説明させていただきます!
メール・日記・手紙の添削サービス料金
説明付き → 5行につき350バーツ
説明なし → 20行につき350バーツ
添削サービスについての詳細はこちら
他にもタイ語にとって大事な基礎となる発音の指導、冒頭で書いた質問サービスや翻訳などもあります。動画やPodcastなどのコンテンツが充実しているWebサイトも運営しているので、そちらで詳しい情報を確認できます。
- メール
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