エキサイティングな生き方を

共同経営という形で始めた会社を抜けて、独りでやっていくことを決めたのが6月の頭。あれから一ヶ月半が経ったことになる。なぜに共同経営を止めることにしたか。大の男が2人集まって、ひとつの会社をやっていくことの無茶に気がついたからである。

会社を始める前に、信頼できる友人の2人は、「そのうちダメになるかもしれないよ。それほど遠くないうちに。」「そんなことやってちゃダメだよ。人を使うようにならきゃ。」という様なことをそれぞれに言った。

会社で運営していたウェブマガジンの効果や制作したサイトの評判、それと何かおもしろそうなことをやっていそうな会社という雰囲気がうまく出たのだろう、バンコクの日本社会という小さな世界ではあるが、名前が少しずつ広がっていく実感もあり、会社は悪くないスタートを切っていた。2人で考えて行動して成功体験を積み重ねていくことは、学生時代の部活のようで悪い気はしなかった。

しかし、僕らはとうの昔に学生ではなくなっていたのだ。1年半の楽しいと呼んで差し支えない生活の中に、何かすっきりとしない甘えのようなものや向かって行く方向への違和感を感じ始め「もっと自分自身のためのエキサイティングな生き方がしたい」という想いが強くなっていった。
これが僕が共同経営の会社を抜けて、独りでやっていこうと決めた理由の一番大事なところ。

はじめての体験のエキサイティングさよ!

そう決めた後は、迷うこと無く行動した。早く独りになることが僕にとって、また彼にとっての今後の人生を必ず充実したものにするはずだ。

2度目になるバンコクでの会社設立は、実にあっけなく済んだ。何からはじめて良いのかも分からなかった1度目は、Jetroへ話を聞きに行ったり、経理会社を幾つか尋ねて回ったり、初めて出てくるタイ語に戸惑ったりとハラハラすることも少なくなかったが、今回の設立では何の躓きもなく、まるでแกงจืดの味わいのごとくあっさりと終えることができた。

物事に慣れていくことは大事だし、無事に会社設立が完了したことはもちろん喜ばしいことである。それに常にエキサイティングな状況に置かれている必要はもちろんない。ただ、1度目のエキサイティングさに及ぶ体験は2度目以降では起こりえないことを再認識したので、何事においても1度目の体験を存分に味わう心の余裕と好奇心を持つ事を頭の片隅に置いておきたい。と、考えてみればいつだって今を大事にしておくということか。

ごとうまさとし事務所の展望

さて、こうして開業したごとうまさとし事務所は、どんな会社になっていくのか。
僕自身は、デザイナーであり、旅人であり、ヒッピーであり、アーティストであり、ほとんどタイ人である、というようなものを成分として持った男で、今後は経営者という成分も混ぜていくことになった。

独りで会社を始めると外に出てお客さんと話をする機会が増えた。彼らの中には至極まともな大人たちがいて、僕は久しぶりに、こういう大人になりたいというカケラを見つけることができている。逆によくもまあ、こんな生き方で恥ずかしくないもんだな、というこずるい大人もいる。光があれば影ができる。皆の中にどちらもあるのだ。清濁合わせ飲んで前へ進もう。

会社とは結局の所、その社長の映し鏡のようなものであろう。
焦らずに。この世界をサバイブする。
自分と対話し、僕は僕の道を進むことにします。
僕には僕の人生を楽しむ権利がある。

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